はい、今回もエバンジェリストの西脇さんのツイートを読んで、考えることがあったので、記事にしてみます。(もはや、「西脇さんのツイートを自分なりに読み解いてみる」シリーズ化しようかな?笑)

昨今のグローバル化の中で、海外とどう向き合っていくのかを考えることは非常に大事なことです。ITの発達などにより、他国とのつながりは濃くなる一方だし、国と国のギャップも昔に比べると格段に少なくなっています。

西脇さんといえば、今や日本を代表するトップエバンジェリストの一人であり、日本マイクロソフトに所属してはいるものの、それだけに留まらず、多様なステージで活躍されている方なのは、以前に書いた記事を読んでもらえればわかると思います。(参照→"エバンジェリスト" と出会って、世界が広がった。

これだけの活動の幅を持っているわけなので、海外で活動しようと思えば、できないことはない、というか、確実にできると思うんですよね。 西脇さんが大切にされている「伝えて動かす」というのは、万国共通で大切なことですし(もちろん言語的な壁みたいなものはあるとは思いますが)。

そんな人が、海外での活躍に対して「まったく興味がない」と言い切っているわけです。これは、タダ事じゃない。

でも、この一言は字面だけで捉えてはいけないような気がしていて、西脇さんが言われる「興味がない」というのは、"目先だけの海外" には興味がない、という意味だと思うんですよね。「海外に行けば、誰でもすごいんですか?」と。

例えば、野球の話。日本のプロ野球で活躍した選手は、結構な割合でメジャーを目指しますよね。もちろん、自分のキャリアを広げたいとか自分の力を試したい、はたまた大金を手にしたいなどいろいろな目標があってそうするわけですが、では、「メジャーに行く=すごい選手」なのかと言われれば必ずしもそうではないだろうと。

メジャーリーグに移籍をすると、日本でどんなにキャリアがあっても、新人王の資格を持つことになります。つまり、メジャーでは全くの「新人」なわけです。ステージが全く違うので、極端な話、これまでの地位や名声は捨てたほうがいい。そればかりに捉われていると、メジャーで成功する可能性はどんどん低くなっていきます。成功するのは、その中できちんと自分の立ち位置を把握し、メジャー流の考え方を身に付け、過去の自分に捉われずに、適応していこうと努力した選手なんですよね。

つまり、今、自分がいる "ステージ" でどのようにして、最大限のパフォーマンスを発揮するかを考えて、実行できる人だけが成功するわけです。 それは、海外であるとか、日本であるとか全く関係のない話であって、自分が活躍したいと思う場所をどうやって作っていくかということだけだと思います。

西脇さんの話は、これに通じるところがあって、 "海外を目指すこと" 自体がすごいわけではなく、"海外で何をするのか" が重要、という意味だと思うんですよね。その "何をするか" というのが明確であれば、海外を目指すのは素晴らしいことに違いありません。

西脇さんはよく「キャリアは面でつくる」ということを言われています。自分のキャリアを広げる上で、海外というフィールドが必要だと思えば、活動してみればいいわけです。キャリアとして "一つの点" を刻むことができれば、日本だけで活動するよりもキャリアとしての面積を広げられる可能性は高くなりますからね。他人よりも多くのことを知っているのは確実に自分の強みになりますし、そうなるためには、直に見て、聞いて、感じてという「経験」を重ねる必要があります。このツイートは、日本も海外も、いろいろなところに直に触れてきた西脇さんだからこそ言えるものであって、決して頭ごなしに「海外はダメ、日本が最高~!」みたいな意味で言われているのではないということは理解しておかないといけません。

さらには、冒頭にも書いたように、グローバル化によって、海外とのギャップはどんどん小さくなっていく中で、「海外と日本」を区別して考えること自体がそもそもナンセンスな部分もあると思っています。例えば、プログラムの開発言語なんて国境は一切関係ないし、その国を訪れることなく、SNSなどを通じて様々な人と簡単に繋がることだってできますよね。

きっと、西脇さん自身は「海外と日本」などという小さな視点で物事を考えてはいないのだろうと思うのです。常に自分の活躍できるステージを創る努力を重ねていて、少しずつでも確実にキャリアの面積を広げ続ける、そして、仮にそのステージが海外であったとしても、それは単なる "偶然の結果" であって、"目的" ではないということなのかなと。だからこそ、固定観念や時、場所などに捉われない活動ができるのだろうと、個人的には思っています。

自分のキャリアの広げ方や、目的意識が明確になれば、自ずと活躍すべき場所が見えてきて、点と点が線になり、やがて面になる。そんなことを深く考えさせられたツイートでした。